好きなものを聞かれたら

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音楽が好きなんだ、といえば「どんなバンドきくの?」
演劇が好きなんだ、といえば「どんな劇団が好きなの?」
映画が好きなんだ、といえば「最近のオススメ何?」

というのは当然出てくる問なんだけど、本当に音楽や演劇、映画が好きな人は、なかなかこの問に答えてくれない。はにかんで、はぐらかして、「いや、いろいろだよ」なんて言う。なんでだろう。

昨日、それがなんでか分かった。音楽好きな人がネットで言ってた。「好きなバンドは?なんて、よく聞かれるけど、『お前言ったって知らないだろ?』って思うよね(笑)」って。すごく納得した。そうか、それなら私も知ってるぞ。特に多いのは映画。「最近観た良かったの何?」って言われて、「テアトルでやってる『冷たい熱帯魚』だよ」 なんて答えたら大変だ。テアトルって何?知らないし。どこ?冷たい熱帯魚なんて聞いたことないし。誰がでてんの?日本のだったら岡田将生とかー?…なんてことになることはよくある。嘘みたいだけど、ほんとによくある。大学までは、周りに同じような趣味の人ばっかりいたから、私の知ってる物なんて誰かがもう試写で観てたり、エキストラやってたり、なんだりだったんだけど、交友関係が変わってこんな場面に出くわすことが増えた。しまいには「どんな映画みるの?」と誰かが聞いても、「どうせちっちゃい有名じゃないヤツでしょ」と他の誰かが答える、という域に達していて、おかげで誰とでも共有できる映画の感想をいつも持ち歩く必要はなくなってきて、肩の荷はおりた。

映画にあんまり明るくない私でさえこうなるので、ほんとに好きで詳しいものがある人は、もっともっとこの手の質問に苦しめられていることだろう。音楽に詳しい人の好きなバンドが、ビーズとかで、えー!知ってるー!って盛り上がれるとでも思っているのだろうか?いや、さすがにそこまでは思っていないはずだ。

こうした質問をする人には2種類いる。興味ないけどとりあえず聞いてみる人と、興味があって詳しく教えて欲しい人。で、割合にするとほとんどが前者じゃないかと。特に何も考えずに聞いているんだと思います。で、聞いておいて、自分がついていけない話だ、と判断すると、「へー…」って目をそらせて黙るか、「知らなーい、なにそれー」っていってオタク扱いして笑うか、無視して自分の出来る話にすり替えるか、だいたいそんなところだ。そういう場合は別に放っておけばいいと思うんだけど、問題は、後者もちょっとはいるということ。興味があって、詳しい人に聞きたくて聞いてみたものの、分からなすぎてどこから突っ込んでいいかとまごついているうちに、「こんなのも知らねぇのかよ」って思われてるんじゃないかな!って不安になって、慌てて話を逸らす、という場合。

私が何かに詳しい人に質問する立場のとき、この2種類の両方の場合がもちろんあるんだけど、後々でも頭に引っかかるのは、やっぱり後者の場合だ。知りたくって聞いたのに、答えてくれない。はぐらかされる。で、どう深掘っていいのか分からなくて、そのうち、馬鹿にされてるんじゃないか、って焦って話を逸らす。で、ことあるごとに、「あのひとどんな音楽きくんだろう」とか思ったりする。でもなんとなく、聞けない。もどかしい。なんだろう、聞き方かな。ブログでもやっている人だったらいろいろ分かって面白いのだけど。

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