『わたしたちの好きなもの』安永知澄/河井克夫・上野顕太郎・しりあがり寿

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地震やらなにやらで図書館の本を延滞していたので、返しに行きがてら、笹塚のVIDEO-YAさんに行って、買ったマンガです。

笹塚のVIDEO-YAさん、この前初めて笹塚に行ったときに見つけたのですが、すごく楽しい!地下がアダルトビデオのレンタルで、一階がマンガや雑誌、文庫本やら本の中古販売と、映画のレンタル。

アダルトコーナーは行ったこと無いんで分かりませんがw一階の本のセレクトは非常に好き。

サブカル系の本が揃ってて、大好きで周りに勧めまくったけど誰も知らなかった本とか、普通に2、3冊置いてある!小説も、普通の古本屋だと京極夏彦とかばっかな気がするけど、ここには古川日出男とか、花村萬月とか、町田康とかがいっぱいあります。

笹塚には、趣味の合う人がいるのか、この店の方針なのか…?とにかく、店内のBGMも趣味がいいし、すごく居心地がいいお店なので気に入っています。

そんなお店での今日の収穫が『わたしたちの好きなもの』というマンガです。若手漫画家の安永知澄が作画で、河井克夫上野顕太郎しりあがり寿といった大御所が原作を提供しています。

なんか表紙が気に入りました。

わたしたちの好きなもの (BEAM COMIX)わたしたちの好きなもの (BEAM COMIX)
著者:安永 知澄/河井 克夫/上野 顕太郎/しりあがり 寿
エンターブレイン(2007-09-25)
販売元:Amazon.co.jp
 
 
 安永 知澄といえば、「やさしいからだ」を読みました。可愛らしい少女漫画タッチの画にも関わらず、作品からはねっとりしたいやーな感じがそこここに潜んでいます。日常に潜むグロテスクな部分、生活の中の歪みのようなものを切り取って見せるのが実にうまい作家さんです。

そんな彼女に、大御所のおじしゃん たちが寄ってたかってムチャぶりをする、という、オモシロイ一冊でした。

特に気に入ったのは上野顕太郎原作の「カノン」。ここまで、バッハベルのカノンに対するわたしの「好きになれない感じ」と同じ感覚の人がいるのか!というのになんか嬉しいような感覚になりました。

なんというか、「これはいい音楽なんだから、感動しないといけない」という、個人の感性を封じ込めて統制しようとするような、嫌な感じがある。民放テレビの押し付けがましさにも似ていて、どうしても好きになれない。そうそう、それは小学校の時位からはじまるよね、そういう感じは。っていう、まずは原作にシンパシーを感じていたんだけど、これは上野さんの奥さんの実際の体験に脚色を加えたものだそうです。どうりで、リアルなわけです。

そして、この作品に描かれる、子供の時に初めて触れてしまった、大人の弱さ、弱さゆえの気持ち悪さっていう部分と、安永さんのキレイなんだけどイヤーな感じがする、という持ち味がうまくかみ合っていて、とてもよかったです。

 

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