May 15, 2011

何を疑って、何を信じるのか


「疑う」ということにかけては自信があります。
そして「信じる」ということにはちょと警戒します。

疑うということは、考えることの入り口です。
「でもそれってほんと?」というところから、思考することが始まります。

信じるということは、思考を停止することです。
というか、考えないようにしよう、という意識をする隙もなく、あるものです。
それがある、ということを前提として、そこから考えを進めていく、ということになります。

こう言うと否定的なように見えてしまいますが、まったくそうではなくて
信じる事なしには人は何かを生み出すようなことはできないでしょう。
信じる、を徹底的に壊していくと自殺にしか行き着かない、というような気もしています。

信じることは意識的にやるものではないから、
どんなに警戒していても、自然と何かを信じてしまいます。

もしかすると、私にとって本を読んだり、映画や演劇や美術を見まくるということは、
「信じる」対策かもしれません。

ぼーっとしてるんで、なんでもかんでも信じてしまうんですが、
作品や文章と出会うと、思いも寄らないところが打ち砕かれて目が覚めます。

ゼロから始める都市型狩猟採集生活
ゼロから始める都市型狩猟採集生活(太田出版)
著者:坂口恭平 

トークイベントでお話を聞いて以来、ずっと読みたかったのですが
この土日でやっと入手しました。

東京に住むOLである私が信じていること、というより
”信じようとしてしまっていること”を、真正面から考えなおすきっかけをくれる本です。

会社に勤めて、あるいは何らかの商売をやって少なくとも年収500万以上を確保し、
20代後半で結婚をして子供をつくり、学校と塾に通わせていい大学に入れて良い就職をさせて、
自分の老後のためにもちゃんと蓄えておく。

こういう人生が正だとするならば、それはもう莫大なお金が必要ですので頑張らないといけません。
それだけのお金を確保するためには、つらいことも我慢して、弱音をはかず、
ひたすら仕事をしなければなりません。
女子ならば、結婚のために髪型をキレイにしてメイクを研究してネイルをやって流行の服を着て、
まあとにかくがんばらないといけない。

・・・と、盲目的に信じてしまいがちです。
もちろんそれが間違っているとは言わないし、
現に私も、そういった「がんばる感じの日々」を送っています。

だけれども、実際は上に書いたのと全然違う生き方をしている人々は、たくさんいるわけです。
それも、同じ東京に。

東京を全く違う視点でとらえ五感をとぎすまして
”都市型狩猟採集生活”をしている「ホームレス」の視点から、もう一度東京を捉え直してみる。
そうすることで、選択肢は無数にある、ということに気づける。
大切なのは、自分の仕事をして生きる、ということ、
自分の生活ができる「ホーム」を作ることであって
それは必ずしも就職して昇進して…ということだけじゃない。

”どんな状況でも人間は生きていける” と坂口さんはこの本で訴えています。
「こうしないといけない」に囚われて思考が狭く小さくなって冒険できなくなったとき、
深呼吸して五感を研ぎ澄まし、もう一度都市を見なおしてみたらいいかもしれません。

−−−−
坂口さんの本に登場する「ホームレス」さんたちの中で、
一番気になったのは「多摩川のロビンソン・クルーソー」とよばれる人でした。

雨水をうまく使うシステムをつくり、糞尿を肥料として使い、
自然と共存している人です。
こういった生活には、あこがれすら抱きます。
私は山や木々が大好きで、土を触るのも、踏むのも、とにかく好きなんです。

でも、「エコ」「環境問題」という言葉は、あまりにも氾濫しすぎていて
なかなか素直に受け入れることができません。
たいてい、何かを覆い隠す時に使ったり、
(悪意はないにしても)おかしな方向に盲目的に突っ走る傾向があるからです。

しかし、そんな私に突き刺さる言葉を映画で聞きました。

「その土地を愛しているのならば、その土地を守る義務がある。」

 
パタゴニアとノースフェイス。
誰もが知っているアウトドアブランドの創業者たちがかつてした旅に憧れるアメリカの若者が、
船に乗って 南米のパタゴニアへと旅に出ます。
彼等の旅と、パタゴニア、ノースフェイスの創始者たちの話のドキュメンタリー映画です。

波を乗りこなし、山を上り、どんな岩だって登る。
植物の知識も豊富で、登山の道具はもちろんなんだって手作りし、
何よりも大地を愛している。 

そんな彼等だからこそ、こんなにシンプルで揺らぎない言葉を発することができるのでしょう。

ーーー
ああ、まとめ方はなんとなく考えてたんですが、
風呂敷を広げすぎました。。。明日会社なんでもう眠ります…。 
 
とりあえず、上記の作品たちの影響でいま、「オン・ザ・ロード」を読んでます。

Posted in 日記2 Comments » 

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コメント2件

 キャッツ | 2011.05.17 19:05

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あ、すごい好きです。今回の記事。
共感!
伝え忘れたw

 キャッツ | 2011.05.17 19:05

SECRET: 0
PASS:
私の悩みは問題意識が欠けてることなんだけどw
もっともっと疑うってことを覚えるべきよね。っておもう。
でも、YOUのいってる既存価値みたいなものを
盲目的に受け入れることのできない体質はあるわw
んま、私のベースは・・・
まず性別を忘れたらいんだよ。
楽になるよwwww

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