隙があるっていいよね

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秋がきました。先日、ひとりでバスを待っていたら訳もなく悲しくなってきて声をあげておいおい泣きたくなり、まずい!だれか胸を貸してくれ!今すぐに!と周りを見渡してもそんなわけにもいかないので、いちおう大人なんでぐっと堪えて今に至ります。そんな激情に襲われたので、もう秋なんだと思います。日差しはまだまだ強いけど、風がさらさらと優しくて心地良い感じの最近ですね。

それはさておき、最近隙のあるものに惹かれます。モテるためには隙をつくれ!というのは女子の常識ですが、街にも、店にも、人間にも、隙があるとなんだか心惹かれます。

アーケード街の裏側に行くと、キレイに取り繕った表側とは違う、人間の営みのようなものが垣間見えてほっとしたりするものです。

マイ隙ブームを挙げるといろいろあるのですが、特に喫茶店の隙がいろいろツボです。もうほんとに、ダメな感じの喫茶店ってオモシロイんですよね。

近頃見つけたのは、会社からちょっとあるいたところにある、cafe&pubです。夜はpubになるらしく、ママさんがいて、昼は定食だとかコーヒーを出しています。外観がボロくて客を寄せ付けない雰囲気を漂わせているので今まで入ったことが無かったのですが、秋だし、いろいろと自暴自棄なテンションなので入ってみました。

「いらっしゃいませ!」

という言葉を期待していたのですが、甘かった。一瞥をくれたおばちゃんとママから発せられたのは「もう他のお店ランチ終わっちゃったのかしらね」「そうねーもう2時だものねー。はぁ〜。困っちゃうわね〜。」という、なんともヤル気のない雑談です。なんだろう。ツンデレcafeってこういう感じなのかしら。

いきなり面白くなってきて、「生姜焼き定食下さい!」と元気いっぱい頼むと、「あー、終わっちゃったのよねー」とのことなんで、「じゃあ、鯖の味噌煮で!」というと、「え?味噌煮?さばみそだってさ。」とのこと。

とりあえず作ってくれるみたいなんで、本を読みながら待つことに。しかし、なんとなく居心地が悪いような、逆に居心地が良いような、妙な感じにとらわれて原因を考えると、ああ、BGMだと気づきました。大音量のJAZZが一方では流れ、もう一方ではこちらも大音量のNHKニュース。震災のニュースと、JAZZが双方向から流れ、ちょうど中心にいた私の周りに音のうねりが…。これは、どういうことだろう…。と思ってたらJAZZがぶちっと切れました。ブレーカーが落ちたようです。慌ててブレーカーをあげてJAZZを復活させるおばちゃん。別に、なくてもいいんじゃないかな。オバチャンたちにとっては、必要だったらしい。

その後も、常連のおっちゃんたちで週末のお祭りの準備の話をしたり、オバチャンが下げた食器をカウンターのおっちゃんの目の前にドンッと置いて度肝を抜かれたけど、おっちゃんは身内だったみたいでほっとしたり、なんとも突っ込みどころが多すぎてここには書ききれません。ちなみに料理は、まあ、うん。美味しくはなかったです。

なんだかここまで読み返してみると、ものすごくひどいお店みたいですね。まあ、ひどいのは間違い無いんですけど、オシャレなcafeとかチェーンのコーヒーショップで感じるような居心地の悪さが全くなく、それはそれである意味居心地が良かった気もします。マニュアル通りの接客をされていると、百貨店アルバイト時代の血と汗と涙の接客ロールプレイング修行の日々がフラッシュバックし、ついついマニュアル通りの客を演じてしまう、という病にとりつかれているわたしはとっても疲れてしまうのですが、こういう何も隠さない、あるがままの接客だと、逆に疲れないですね。

最後お勘定をしようと思ったら、オバチャンもママも奥の席で食事を始めてしまい、またもやビックリさせられました…。いや、ひとりづつ時間をずらして食べればいいんじゃ…とか、思っちゃいけません!オバチャンは機械じゃない、人間なんだ!きっと、お腹が空いていたんです。オバチャンが最後に申し訳なさそうに、今日はお昼からものすごく混んじゃって…お待たせしちゃってごめんなさいね、と言ったのが可愛かったです。

そんな何とも言えない喫茶店、またふらりと行ってしまいそうです。隙というか、あれはツンデレ喫茶だったのかもしれません…。

ちなみに上司によると「あそこはコーヒーがまずい」とのことです。頼まなくてよかった。

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