Feb 4, 2015

映画『百円の恋』 やさぐれてても、力技で一歩前に


今、自分が置かれている環境の中で、自分の四肢を使ってできることに全力を傾ける。

報われるとか、救われるとか、そんなん求めない。

とにかく「やる」。

その、美しさが描かれた作品でした。

https://www.youtube.com/watch?v=jFXpF4qrkRU

※貼っといてなんですが、すぐ本編見に行く!という方は、予告観ないほうが楽しめそう~。

安藤サクラ演じる、無様に太った醜いニートの女性が、モテない女性ならではのひどい扱いを受けたり(ここすごいリアル)、底辺の職場で働いたりしながら、たまたま出会ったボクシングにエネルギーを向けるようになり…。というあしたのジョー映画です。

クライマックスのボクシングの試合シーンの安藤サクラのかっこいい、美しい、という言葉でも足りないような神々しさに、血が沸き立つような思いで、拳を握りしめて観ました。

主人公が働く「100円ショップ」は、いわば”底辺”の人の巣窟として描かれます。

今やオシャレDIY主婦に人気だったり、100円ショップもだいぶイメージが変わってきている気がしますが、私にとってはどうしても心弾むような場所ではないです。

100ショップに行くと、何だか投げやりな気分になって、気分がカサカサしてきて、なぜかどうでもいいものまで買ってしまう。そして、後悔。

何だか自分まで安くなったような感じがして、暗い気分になる。

ドンキホーテやOKが苦手なのと似ていて、どうしても前向きな気持になれない場所なんです。

そういうところで、決していいことなんて起こらなくても、報われなくても、全然明るい気分になんかなれなくても、それでも自分の四肢を使って、とにかく前に進む主人公にガッツをもらいました。

根本敬さんの本で「でもやるんだよ!!!」という言葉に出会い、ひっそりと座右の銘にしていますが、(詳しくは『因果鉄道の旅』 (幻冬舎文庫)をお読み下さい)

ポジティブでありたいけどそうなれないところを力技で前向きにする、つまり「吹っ切れる」ということ、開き直ること、今自分の置かれた状況、そのどうしようもなさを、すっかり受け入れ、今ここにいる自分を全力で動かしていくことの美しさ。

そういうものはグッと来てしまいます。

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