ストレスを増幅させないテクニック、コーピングとマインドフルネス

ストレスを増幅させないテクニック、コーピングとマインドフルネス

NHKスペシャルの、「キラーストレス」という特集を見ました。
ストレスが引き金になって死に至ったり、心筋梗塞や脳出血などの重篤な病につながることが分かってきたので、そのメカニズムについての解説と、ストレスをキラーストレスにしないための対処法の紹介がありました。

再放送もあるようなので、見逃した方は必見ですよ!
番組のサイトはこちらから。
キラーストレス チェックという、ストレスチェックもできます。

ストレスを扱うとなると、どうしても目に見えないものなので、
ふわっとした精神論や理想論に傾きがちです。

例えばヨガの教えって、すごく考え抜かれて洗練されているテクニックだったりするのです。おそらく古代から、膨大な数の人々が、膨大な時間をかけて作り上げたライフハックなので、それはもう、すごい完成度なのです。

それでも、インドの古代から伝わる教典をベースにすると、宗教性がちょろっと垣間見えてしまいます。実践していない人からすると、どうしても精神世界のお話しでしょ、と片付けられてしまいがち。

マインドフルネスがなぜいまここまで多くの大企業や教育機関で受け入れられているのかというと、それは、科学的な裏付けをもとにすることで、徹底的に宗教性を排除していることかと思います。

マインドフルネスについては今まで本を読んだり、研究者の先生にお話を聞いたりしたことはあったものの、テレビで、実際に企業で瞑想している場面をみると、「おお~、ついに未来が来てるな~!」という感動がありました。

私は大きな病気をしたことはないですが、就職したばかりでうつ状態になったときに西洋医療を頼ったところ、抗うつ剤を処方されたことがありました。
しかし、薬を飲むと一時的にはよくなるものの、奥底のほうの虚しさややるせなさは無くなっていないような、変な感じがありました。
結果良くなったのでいいのですが、本当に薬でしか対処できないものなのだろうか、という疑問は捨てきれずにいました。

もちろん、ときには薬に頼ることも時には必要ではあるのですが、「笑う」「運動する」といった、ストレスに対処する方法として「マインドフルネス」が挙げられるようになったのは、とっても良いことだなぁと思います。科学の進歩、万歳!

今回番組をみて思い出したことを含めて、簡単にまとめます。

・ストレスは「気持ちの問題」ではない
ストレスを受けることにより、実際に脳の構造が変わってしまうようです。
記憶なんかに影響する海馬が小さくなってしまうことが実証されています。

実験で、一日30分の運動を週に3回行う、という対処をすると、脳神経の構造が変わってストレスによる悪影響を受けにくくなることも分かっているようです。

マインドフルネスの実践によって、小さくなった海馬が復活する例もあると紹介されていました。

・ストレスを増幅させるのは心の性質
人間は起きている時間の48%は、過ぎたことや未来についてあれこれ思いを巡らせているといいます。これがストレスを増幅させる原因のようです。

幸せな出来事はすぐに忘れてしまいがちなのですが、いやだったこと、ストレスを感じたことなど、ネガティブな事象には「反芻性」があり、何度も思い出してしまうということが分かっています。

つまり、いやだったことほど、何度も何度もそれを思い出して、またいやな気持になる、という心の性質があるのです。


・ストレスは避けられないので、対処が必要

そういった性質も解説しつつ、番組では、JAXAでも取り入れられている「コーピング」というテクニックと、欧米中心に大企業や教育機関で取り入れられている「マインドフルネス」の具体的な方法も紹介されていました。

◇コーピングとは…
自分が気分が上がる行動を100個くらいリストにしておき、ストレスを感じたときには、事前に作ったリストの行動をとって緩和させるというテクニックが番組で紹介されました。
リストの内容は、「木に触れる」とか「よく眠る」とか、そういう簡単なことでいいのです。

無意識に“気晴らし”を上手にやっている人はいるかと思いますが、意識的にリストを作っておいて、さらに実際にリストの行動をとってみてどの程度ストレスが軽減できたか、数値化して管理する方法もあるよう。さらに実際はもっといろいろなテクニックがあるようです。

◇マインドフルネスとは…
もともと医療の分野から生まれたプログラムなのですが、毎日の瞑想を軸にしたものです。
番組では、10分間の、呼吸に意識を向ける瞑想法が紹介されていました。

共通するのは、ストレスは避けられないものとして、受けたときの対処をしておく、ということ。

ヨガでも仏教でもあるような教えではありますが、
大事なのは、ストレスに引っ張られないこと。
そして、ストレスのもとになる事象と、自分との間に境界線を引くこと。

過去に起こったこと、未来に起こるかもしれないことに固執しないで、いつでも「今ここ」に戻ってくること。

そのためのテクニックとして、科学的に実証されているのが、コーピングやマインドフルネス。私も、前の会社を退職できるまでには、ヨガのみならず、マインドフルネスにもかなり救われました。なんとか踏みとどまれたおかげで、今はとってもいい環境で仕事ができるようになりました。

相当な数の人が心にトラブルを抱えたり、ストレスに起因する不調に悩まされていると思うので、こういうテクニックがもっともっと洗練されて行って、そして広まってゆくといいなと思います。
私は、無心になれてリラックスする、しかも相当な運動になるヨガの練習を引き続きやっていこうと思いまする。

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