出産→育児で気づいたこと

出産→育児で気づいたこと

育児はインドに行くのと同じくらい、あるいはそれ以上に価値観が変わる。
気づいたことざっと書いていきます。

育児が辛いときは、自然に逆らっているとき

おとなになっても、理性、マナー、同調圧力…?いろいろな力によってそれっぽく振る舞っているだけで、いつも完璧なAIではありません。
本当はやりたくないことを「そうすべきだから」といやいややったり、意味なさそうなルールにも「人に何か言われたくないから」と従ったり…。
そうやって自分の欲求に逆らうことはストレスになります。

0歳児は本能のままに生きています。
それにイライラしたり、焦ったりするのは、「時間どおり会社に行きたいのに、大雪のせいで電車が遅れた!雪め!」と自然減少にムカついているのと同じ。

「こうあるべき」は、赤ちゃんには通用しません。
時に周りから白い目で見られたり、親の思い通りにできなくて人に迷惑をかけることもありますが、しょうがない。
それを無理にやろうとすると辛くなっちゃいます。

「人にどう思われるか」は気にしなくていい

赤ちゃんは、人の話の途中でも飽きたら遊ぶし、声を出したかったら出す。「我慢」ということはまだできません。

おしゃれなカフェやレストランに行けるのも赤子のうち!と思って果敢にでかけていますが、だいたい「あー!」とか「うー!」とか「ふんぎゃぁあああ」とか言い出して焦ります。
一度は「きゃーーー!!!」という絶叫がマイブームになったのか、ひたすら叫んでた。そして、いちいち自分の声にびっくりしてた。それをずっと繰り返していた…。なんなんだ。

産みたての頃は、「こんな寒い日に連れ出したら誰かに怒られるのでは」とか「いや、家に閉じ込めておいたらかえって怒られるのでは」とか、「連れ出した先で泣き出したら親失格と罵られるのでは」というような、得体の知れない「世間様」への恐怖がありました。
ええ、そんな頃が、私にもありました。

最近育児が楽しいと思ったら、人がいっぱいいても気にせず授乳するし、外で泣いてもあんまり焦らないし、カフェで堂々と立ち上がってかっこよく寝かしつけやるし、なにより、世の中の「育児警察」(人の育児に口出ししてなぜか叱ってくる人)というのはtwitterに多めにいるだけで、実際の世間様は「まあかわいい!」「何ヶ月?」「大変ねぇ、おつかれさま」という甘々な言葉をかけてくれる、時に手伝ってくれるありがたい存在ということがわかりました。
存在しない、あるいは少数派の「育児警察」に怯えすぎていたようです。

それに、人にどう思われても、ぶっちゃけあんまり私の人生に影響しません。
天真爛漫な(というと聞こえがいい…笑)ムスメのはっちゃけ具合を見ていると、今までなんと無駄なことを気にしてきたんだろうと思ってしまいます。

「時間」は便宜上のルールにすぎない

最初の3ヶ月、寝かしつけに苦労しました。
スケジュールに合わせて寝起きのリズムを作ることに熱中していたせいもあるかもしれませんが、とにかく「時間」と「赤子」は最強に相性が悪い。

何しろ、生まれたての人、昼と夜の区別もついていません。
しかも、こまめに授乳しないと死にます。
うちのムスメはひどいときは1.5時間おき授乳。つまり、30分かけて授乳したら1時間後にまた授乳だったんです。

そんな時に時計を見て、「ああ、いつの間にか夜中の3時…」とか思ってたら死にます。母の心が。

しょせん、体のリズムでしか人は動けない。腹が減ったら満たし、寝たくなったら寝せればいいじゃないか。
そう気づき、「時間」にとらわれるのをやめたことで、寝かしつけがかなり精神的に楽になりました。
まあ、楽になったのは3ヶ月超えて寝付きがすこぶる良くなったというのが大きいですが。

それでも、日中なんかにぐずってどうしようもないとき、一旦「時間」は忘れてひたすらムスメにラブラブします。
そうすると、するっと収まるんですよね。

「正解」なんて存在しない(ことが多々ある)

実は自己肯定感が低いのが悩みです。
どういうわけか、「誰かが『正解』を知っている」ような気がしていて、なにか発言したり行動するたびに周りを伺い、自分がずれてしまっていないか、誰かを傷つけていないか、間違っていないか確かめてしまうクセがあります。
今それはやめようと思っているからすぐなくなるかもしれませんが。

産休前、健康系のWEBサイトを運営していて、医師などの専門家の意見を必ず入れることで、「正しい」情報を発信しようと気をつけていました。
その時から「医師って一口で言っても、言ってることバラバラだな」とは薄々気づいていたものの、やっぱり専門家の意見はだいたい正しいんだろうと思っていました。

出産して育児をして、つくづく「専門家を頼っても意味がないことがある」と気づきました。
「正しい」なんて、あんまりないな、と身を持ってわかりました。

もちろん、健康上のことや病気のことでは、専門家を頼るべき部分もあります。
専門家は論文や臨床の経験で多くの事例を知っているし、どういう場合はどう対処するのか、という統計をもとにしたデータも持っています。

でも、「育児」については医師に聞いても個人の見解にすぎません。
助産師さん、保健師さん、看護師さん、保育士さん、育児の先輩方…

誰の言うことも「正解」ではありません。
「正解」なんてどこを探してもないんです。

赤ちゃんと育てる人が、手探りで「今はこれがいい感じだね」というのを見つけていくことしかできません。

「個性」って、すごい

赤ちゃんは、生まれたときから個性があります。
一日一日、日を追うごとに個性はどんどん強くなります。

育児経験のある人に、「こういうとき、あなたはどうした?」と聞くのは大いに役に立ちますし聞ける相手がいるのはありがたいですが、肝心なのは、育てている子も親も、先輩親子とは別人ということです。

なので、自分がやってうまく行った方法が、他の人に当てはまるとは限りません。

うちの子は試行錯誤の結果、昼起きて夜寝るリズムが早めについて、夜通し寝るようになったのも早い方、離乳食もびっくりするくらいなんでもたっぷり食べます。でもそれは私の育て方とはあんまり関係ない気がします。そういう子だというだけ。

一方、生まれてすぐの頃はなかなか寝てくれず、「今が一番楽だよ」という先輩ママの一言に絶望しました。
ちなみに8ヶ月になるまでの間、当時より辛い目にはあっていません。ひたすらかわいさが溢れているだけです。
うちの子と私、夫の場合は、生まれて3ヶ月ごろまでに大変さのピークが一つあったようです。
それも、そういう子で、私達がそういう親だった、というだけ。

だから人と比べること、あんまり意味がないと思います。

大人は社会性を身に着けてある程度周りに馴染むようにしているから気づきませんが、個性の振り幅って、本来凄まじいんですね。

新しく気づくことだらけ。
子育て、おもしろい。

日記カテゴリの最新記事