サントーシャ(知足)と向上心

サントーシャ(知足)と向上心

Eテレの園芸の番組で、「最終的に残すのが1株でも、4株植えて葉が増えるごとに一つづつ間引き、最終的に1株にする」というのをやっていました。
元気な種を残すためというのもありますが、複数株が近くにあったほうが競争して成長が良くなるというのが理由だそうです。

植物でもそうなんだ、と驚きました。人だってそうですよね。
他人と比べて奮起することで、自分ひとりでやっていたのでは到達できなかったところまで伸びるようなことはあると思います。

でもそれは、行き過ぎると苦しいものです。
今の自分は不完全だ、というところにばかり意識がいってしまい、足りない、足りないばかり言っているとその瞬間が幸せでなくなります。

欲望と努力

誰しも思考にクセはあると思いますが、私は中学生くらいから「自分はこのままではダメだ」と焦るエネルギーで自分を奮い立たせ、いい成績をとったりフルートが上手くなることに味をしめてきました。今でもなにか壁にぶつかるたびに「自分はダメなんだ」「もっと努力しなければ」という発想に陥るクセがあります。

焦りや現状への不満がうまく努力につながっていい学校に入ったり、仕事で成果を出すことにつながることもある一方、それが行き過ぎると自分を否定することになり、苦しみを生んでしまいます。

サントーシャを実践しながら仕事をし、現代の生活を送るにはどうすればいいのでしょうか。
今後変わっていくかもしれませんが、今の考えをまとめてみます。

現代人とサントーシャ

現代のインドでは、「サントーシャ」は「幸福」と同義とされています。すべての欲望を捨てたときの喜びは、どんな快楽にもまさる幸せだと考えられています。

サントーシャとは、日本語だと「足るを知る」ということになります。
他人と比べてあれがない、これがない、というのではなく、自分が全て持っていると理解し、満足し、欲望から解放されること。

頭で理解できても、これが難しい。

たとえばInstagramやtwitterなどのSNS。
便利ですし、私はほとんどの情報をSNS経由で知り、仕事でも使いますし、SNS大好きです。
その反面、友人や著名人の投稿に嫉妬したり感情をかき乱されたり、嫌な気持ちになることもあります。

それもそのはず。これらは、欲望を駆り立てるようにできています。
SNSはあくまで広告メディア。ユーザーの心をかき乱し、何かを欲しくさせるようにうまくできています。

また、仕事で成果を出すことととサントーシャも相容れない、ように感じてしまいます。
ビジネスは「現状で満足してはいけない」という考え方がベースにあります。
人口が減ろうがマーケットが小さくなろうが、毎年、前年度超えの右肩上がりが当然のように求められます。
去年と同じは認められません。もっともっともっと、拡大していかなければなりません。
来期に向けた会議で「サントーシャ」なんて言っていたら、すごく怒られそうです。笑

では、現代を生きる私達は「サントーシャ」はできず、欲望にまみれて苦しまなければならないのでしょうか?
そういう側面もあるかもしれませんが、現代社会と調和しながら欲望をコントロールする方法を探してみたいと思います。

欲望のコントロールのために

実践するためにどうしたらいいのか、ということは、ヨーガスートラには書いてありません。
なので、まだまだヨガ入門したてのひよっこの私があれやこれやと考えてやってみていることを紹介します。

まずは、自分がいずれ「やりたいこと」かつ、「できる」と信じられることをリストにしてみました。

例えば「十分に睡眠をとる」「毎日ヨガの練習を最後のポーズまでやる」ということも入れていますし、
「世界放浪の旅をする」だとか「タイにマッサージ留学」もあり、
仕事関連だと「自分で立ち上げたメディアを成功させる」「言葉のプロになる」「デザインを仕事につなげる」という野望もあります。
そして「“通勤”なしで月に100万円入ってくる」という、慎ましい(笑)ことも書いてあります。
(この慎ましさが「サントーシャ」かもしれません。笑)

足るを知る、今ある状態に満足することと、「怠惰」の区別をつけるのが難しいです。
このままでいいんだ~と何もしないのはもちろんサントーシャではありません。
なので、こうして自分が「やりたいこと」かつ、「できる」と信じられる、
つまり「身の程にあっている」と心から思えるようなことをリストにして可視化しておくと、
闇雲に欲望を抱いたり人に嫉妬するのではなく、やるべきことに集中できるような気がします。

それでも、人と比べて嫉妬したり、焦ったり、羨んでしまうこともあります。
そうしたら、リストを見直します。
心からその人がやっていることが自分もしたいことだったら、リストに追加すればいいんです。

欲望をコントロールするポイント

  1. 自分がやりたいこと、かつ身の程にあっていると信じられることをリストにする
  2. そのリストを実現するために行動する
  3. 他人が羨ましくなったり焦ったりしたらリストを見直す

これで少し、快適になってきました。
探求していきます。

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